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9月号

　第70号

発行日 H14.9 .1

発行者辻中医院

編集責任者　林　一　博　

　
ＴＥＬ　０５８４（６６）２６００

　秋！おいしい秋！食欲の秋！と一緒にアレルギーの秋がやってきました。秋にアレルギー？と不思議に思われる方もいるかもしれませんね。でも、ほら、目をこすっているあなた、お鼻がぐずぐずの僕、秋はキク科花粉症の季節です。アメリカでは、花粉症と言えばキク科花粉症を言います。日本のスギ花粉症みたいなものです。日本国内では、300万人弱いると言われています。

キク科花粉症の代表的な植物は、ブタクサ、オオブタクサ、ヨモギ、アキノキリンソウ等があげられます。

オオブタクサ	ブタクサ	ヨモギ
多年草のブタクサは「マッカーサーの置き土産」と呼ばれ、帰化植物として日本に入ってきた当初、多くの人が悩まされた。ブタクサ花粉症の人は、バナナやキウイなどを食べると、口のまわりや、喉がかゆくなったり、目が腫れるなどの食物アレルギーも多い。		日本古くから自生している植物です。若葉は草もちの材料となり、成長した葉の裏の毛は、お灸「もぐさ」の原料となります。また、民間薬としても良くしられています。
飛散期間
8月～9月	8月～10月	8月～10月
生育場所
市街地、空き地または、河川敷など水辺に好んで群生する。		市街地、堤防、空き地

抗ヒスタミンとは？

　　抗ヒスタミン薬は、肥満細胞から出たヒスタミンに先回りして末梢神経に密着し、ヒスタミンが近づくのをジャマします。こうなると「花粉が来た」との信号が脳に行かないので、脳からも、くしゃみ、鼻水を出す命令が出なくなります。

くしゃみ、鼻水、かゆみなどの症状がひどいときは、一般に抗ヒスタミン薬を用いて症状を抑えます。

花粉症はどう治療するの？

対症療法	長期的療法
花粉症の症状がでたら、悪化しないように対症療法をきちんと行ないます。対症療法に用いる薬剤としては、抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、副腎皮質ステロイド剤があります。このうち予防的治療に使われるのは抗アレルギー剤の内服薬です。	抗アレルギー剤は遅効性で、効果は服用してから約２週間たたないと現れません。そのため、花粉の飛散が始まる少なくとも２週間ほど前から内服をはじめ、花粉症のシーズン中も中断せずに飲み続けます。

・花粉症を完全に予防するのはなかなか難しいのですが、毎年症状が強く出る人は、早めに医師に相談して下さい。

日常生活の注意点！

・　〇外出時にはマスク、メガネ、帽子の三点セットで、花粉の直撃から身を守りましょう。マスクはなるべく目の細かいものがいいのですが、普通のマスクを使う場合は、ガーゼのマスクに水をつけ、絞ったガーゼをもう一枚追加して間にはさみます。

・　〇風の強い日には、できるだけ窓を開けないようにし、外出後は洗眼やうがいをして付着した花粉を取り除くなど、ちょっとした心掛けがかなり有効です。

　〇ストレスをためないで運動で解消し、十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、リズムのある生活を心掛け、これからの秋の季節を心地よくお過ごしください。

椙山女学園大学の平野友美さんが、8月5日～13日の8日間にわたり行なわれたインターシップ(企業研修)を終え、8日間のインターシップを通しての感想を話していただきます。



インターシップに参加して─辻中医院─　椙山女学園大学　3年　平野　友美初めてのぞく“目医者さん”の裏側。そこには私にとってかけがえのない“時”があった。尊敬・驚き・不安…などでいっぱいだった。こちらを志望したのは、少し前に医療事務の勉強を始め、なんとなく本を開いているだけではイメージがわかず、勉強が進まない為悩んでいた所に、大学の掲示板に張り出されていた所を見つけた。どんなことをするのだろうと、期待と不安で臨んだ。患者さんに対する院長をはじめ、スタッフの接し方。「～しといてね。」老人が多いので大きな声で、語りかけるような口調で、わかりやすく、やさしく、とても親しみを感じる話し方や、手を引いて誘導しているところを見てすごいなと思った。当たり前のことが私にはできていなかった。バイトで接客をしているのだが、どの年齢の人にも同じように接している自分に気がつかされ反省した。今後気をつけたい。　調剤薬局を見学。辻中医院は薬を調剤薬局で出してもらっている。「医薬分業」というのだそうだ。「何のためなのだろう？」薬の飲み方・いつ飲むのか・どんな効果があるのか…などきちんと患者さんに説明して飲んでもらうようにしているのだ。私はそういった仕組みを初めて知った。患者さんも安心して薬を飲むことができるし、信頼が深まるものだと感じた。　手術見学。「翼状片全摘出術」絶対体験することのない空間を体験させてもらった。目の中の手術など、とても細かいものでどうやっていやるのだろうと思っていた。手術が始まり、私も緊張してしまい“患者さんのほうがもっと緊張して、不安だろうな。”と思っていると院長が言葉をかけて安心させていた。言葉によって不安を取り除きながら、目の中の細かい手術もする。驚くことばかりだ。他にも診察を見学させてもらったのだが、手術の時と同じように患者さんにレーザーを使ってその部位を焼くというものがあった。レーザーで簡単に直せてしまうなんて驚いた。　レセプト提出にも連れて行ってもらった。普通では体験できないことを沢山経験させてもらった。私の経験した仕事はカルテを出しなど主に受付であった。バイトの接客とは全く違い、言葉づかいに戸惑ったが、患者さんに安心感を持たせ、気配りを大切にし接していくことを知った。とてもいい勉強になった。　この8日間、初めての事ばかりでとても不安だったが、インターシップに参加させていただいて、得たものは数えきれない。沢山いい経験をさせてもらい勉強になった。今後の自分にとってかけがえのない“時”だった。経験したこと、感じたことを生かし頑張って行きたい。

医療費負担が変わりました。

4月1日からの薬剤投与規制の原則廃止に続き、10月から老人一割負担が導入されます。老人一割負担導入により、当院では70歳以上の方の医療費負担が、一ヶ月1600円までと上限がありましたが、10月からすべて一割負担になります。

詳しくは、来月の辻中便りでお伝えさせていただきます。

ツジナカコンタクトのお知らせ

─ツジナカコンタクトのクオカードが新しくなりました。─

クオカードに書いてある『上善如水』とは、中国上代の思想家、道家の祖といわれる「老子」のお言葉です。水の持つ「柔軟性」「謙虚さ」「力強さ」を称賛する言葉で、「水は総てのものに恩恵を与えながら、だれと争うこともなく、人のいやがる低き所へと流れていく。水が世に成す業は、『道』のあり方と実によく似ておる。」また「良い行いとは、この流れ去る水のような物なもの」だそうです。お酒の場合は、「最高の酒はさらっとした水みたいな酒である。」という意味になりましょうか。上善如水はいろいろな意味に受けとられています。

←左のオリジナルクオカードを新規にコンタクト作成の方(両眼)にプレゼントしております。