第52号

発行日 H13. 3. 1

発行者辻中医院

編集責任者 伊藤良恵

 TEL 0584(66)2600

       特殊なコンタクトレンズ

コンタクトレンズ(CL)は、眼鏡では矯正困難な眼に良好な矯正を提供する為に考案され、近視眼や遠視眼の矯正に使用されています。

最近になってCL本来の目的の為の処方が注目されるようになり、特殊CLとして普及しつつあります。

☆虹彩付コンタクトレンズ

 先天性あるいは外傷性などによる無虹彩症や動眼神経麻痺などによって散瞳が持続している症例で明るい所での羞明感を訴える者に処方します。瞳孔径、虹彩径、虹彩領域を選べます。

     最近ではファッションを目的としたカラーコンタクトレンズが市販されており、美容上の目的で用いられることもあります。

ホームページアドレス  http://www5a.biglobe.ne.jp~eyelove/index.htm.

e−maleアドレス      tsuji_con@mti.biglobe.ne.jp

         花粉から身を守る

 花粉症では日常生活の中で花粉との接触を避けることが、最大の治療です。症状が軽い人なら、日常生活の工夫だけで症状を抑える事もできます。そこで今月は生活の中のポイントを紹介します。

・まずは花粉をさける。花粉を家の中に持ち込まない。

花粉との接触をさけるには、まず外出を控えることです。 飛散量が多い日には、できるだけ外出はさけましょう。
 特に
体調がすぐれない時の外出は、症状もひどくなりますので、 メガネやマスクを着用する、花粉の付着しにくい服を着るな どの工夫が必要です。

 

   

遠近両用コンタクトレンズ

10代からCLを装用し20年以上の装用をつづけている者が加齢により老眼の症状を自覚しはじめてもCL愛用者は眼鏡装用を嫌う傾向にあり、遠近両用CL装用者も徐々に増加しつつあります。

 遠近両用CLのデザインは大きく同時視型交替視型に分けられます。

同時視型

交替視型

CLの光学領域に設けられた遠用部と近用部を通った光が同時に網膜像に結像し、装用者が目的に応じて遠方像か近方像を選択して見るものです。

 

角膜状CLの下がりを止め視線の上下によって遠用部と近用部を使い分けて見るものです。

 

特徴は、視野全体の広い範囲で遠方、中間、近方のどの距離においてもよく見えます。その反面、コントラストの低下を感じることがあり、高齢者で瞳孔が小さい人には利用できません。

 

特徴は、遠方視も近方視も明瞭に見えます。その反面、近見視力は下方視でしか機能しず、CLの安定位置が常に一定であるものでしか、利用できません。

 

 

 小学生の方のソフトコンタクトの希望もありますが、特殊な事情がないかぎり当院ではあわせていません、というのもコンタクトレンズは眼に直接のせて使用するものですから、取り扱い方法を誤ると、 眼の障害につながることがあります。自己管理が十分でき るようになってから、せめて中学2年生の夏以降から処方 しています。

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