第63号

発行日 H14. 2 .1

発行者辻中医院

編集責任者 林 一 博 

 

TEL 0584(66)2600

 

 

 

行雄先生を想う

      辻中医院院長  辻中 正壮

 

 行雄先生が14年の元旦の日に旅たたれました。享年71歳、今までお疲れ様でした。そしていろいろとご指導いただきありがとうございました。

想えば先生とは、私の姉博子の義父になられてからのご縁でございました。わが父元三が亡くなり辻中医院、そして辻中家が苦境にたたされたとき、本当に慈悲深い心で面倒をみてくださり助けてくださいました。先生とこの世でお逢いできた事をしあわせに思います。

去年先生とお逢いしたのはわずか2回だけでしたが、会話の内容が今でも脳裏にやきついております。一度目は夏前ごろ、大学病院にほど近い岐阜会館の1階レストランで……。大学院にいって昼食をとっていた時、どこかで聞いたような大きな声がするなあと思ってロビーのところを見たら、先生が公衆電話でしゃべっておられました。おもわず、「先生、こんなところでどうも。」と声をかけると、「まーちゃん、まーちゃん。」といいながら握手をしてくださり私の横の席にすわり、後から聞いたのですが、ダイエット中のための必殺メニューを「おねえさん、ミックスジュースとクリームスープをくんさるか。」といいながら私に大学院での勉強内容の質問をなさったり、岐阜の地下水の汚染を危惧している話をしてくださいました。

2回目は9月ごろ、思えばこの世での最後のお別れになりましたが、県庁ででした。県警本部に遊びに行って下の食堂で食事をした後でした。友人と私が、「行雄先生に会うかもしれないな。」と冗談で話をしていたら、出口にドーンと車を止めて携帯電話でしゃべっておられるじゃありませんか!軽く会釈をすると私に気が付かれたらしく、車から降りられ握手をなさって、「まーちゃん、元気でやっとんさるか?」と声をかけてくださいました。

 怒涛のように人生を走り抜かれた行雄先生、不謹慎と言われるかもしれませんが、こよなく先生が愛された板取の澄み切った水のなかで、そして世間のドキモを抜くかたちで人生の幕をおろされ、本当に・・・・・・といいたい気持ちです。

ある意味、本当に徳の高いお方しかできない人生の幕のおろされかたでした。

 先生の大きな手での握手の感触、慈悲深い心が伝わってくる感触は、今も忘れることができません。

長い間、本当にお疲れ様でした。

合掌

 

                               平成14年1月19日

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スギ花粉症 春先に飛ぶスギの花粉によりおこされるアレルギーをスギ花粉症と呼びます。スギ花粉症の原因としては、戦後、スギの木を次々と植林し木材の値くずれによる木の放置により、大量のスギ花粉が空中に飛散するようになったからです。また、飛散したスギ花粉が汚染されている大気の中で、ディーゼル車の排気ガスに含まれているNOxという微粒子と結合し、人体にアレルギー反応をおこしやすくなる事、さらに、アスファルト増加による落下した花粉の舞い上がり、寄生虫疾患の減少による体質変化等も原因の一つと考えられて言われています。

症   状

 かゆみ・充血・なみだ目が目の症状の中心です。花粉症はその花粉の飛散が終了するまで続きます。一度発症すると多くの場合、来シーズン以降も同様の症状で悩まされることになります。

花粉症対策

○予防としては、マスク、眼鏡、帽子等を着用し、玄関で服をはたき花粉を遠ざける。
○日中は窓をできるだけ開けないようにして、部屋をこまめに掃除する。

〇治療としては、抗アレルギー剤の内服を花粉シーズン開始の2週間くらい前から飲み始め、さらに症状が強い時は点眼・点鼻薬を使用する事によりずいぶん抑えることができます。

〇眼のかゆみ、まぶたのはれ、目が赤いなどの症状がでる前に、毎年いつも症状がでる方は専門医の診察を受けましょう。

 

今年、花粉症は花粉の量が平年並みと、去年よりかなり少ないと言われていますが、やや時期がはやく認められると予想されております。