黒そこひ |
黒そこひは、怖い病気 黒そこひは、白そこひと云われている白内障、青そこひと云われている緑内障に比べて、命の危険信号の意味合いもあり、ひじょうに怖い病気です。瞬時にして目の前が真っ暗になるため、この様に云われているのですが、網膜動脈閉塞症と言います。簡単に申し上げますと、眼の奥にある網膜という、映像を写し出している大事な部分の動脈がつまって、そして酸素などがいきわたらなくなり、網膜が働かなくなって、最悪の場合は、光しかわからないほどの視力の低下をおこす病気です。脳に流れる内頸動脈のエダである眼動脈が、高血圧、動脈硬化により細くなってさらにそこで、脂肪や血栓がつまらせる事によりおこります。脳梗塞による体の麻痺のかわりに眼が犠牲になってくれる病気であり、骨折などの外傷によるものを除いて、生命予後がわるい場合におこりやすい、怖い病気です。 治療は、緊急に眼をマッサージしたり、眼の水を抜いたり、さらには特殊な気体を吸ってもらったりしますが、視力は回復しないことが多いことが実情です。当院にて、10年で5人の患者さんがみられました。
平成15年2月19日
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