28 Days after

院長 辻中 まさたけ

震災後の宮城へ行ってから、はや一カ月が経とうとしている。まさに戦場みたいな状況であった極度の緊張でノルアドレナリン大量放出状態であったことが嘘みたいに、現在は穏やかな岐阜での日常診療をこなしている。

周りのみなさんに、「大変やったね、お疲れさま」、と声を掛けられるが、以前にも書いた通り、ボランティアというのは自分の為であって疲れるのも承知の上である。体重はかなり落ちたがいずれまた戻るであろう。混沌としている宮城へ再び立ち直った将来にでもまたゆっくりと訪れたいと思う。その時にはまた異なった感情が湧き出るような気がする。

震災地へ行って思ったことの一つに「無用の用」がある。旧と名称の頭につく施設がどれだけ役に立ったか、行ってみて痛切に感じた。合理性やコンパクトさを経済面から追及した結果、少しずつなくなりつつある無用物。非常時にはとても役に立つ。上手く残せないものだろうか?

私は先日YAMAHA250CCのバイクトリッカーで花見にでかけ、別の日には養老公園下から三方山、小倉山そして標高860メートルの養老山をウロウロしてきた。次の日には6KMの時速6Kの歩くようなジョギングをした。さらには先日購入したGIANT製MR4SEで木曽三川公園をウロウロしてきた。至福の時間を過ごしている。

 
 
 

 平成23年4月24日
 
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