ダイヤモンドヘッド

院長 辻中 まさたけ

ハワイのオアフ島に行かれたことがある方はお分かりになることとは思いますが、ワイキキビーチから5kmぐらいのところにダイヤモンドヘッドという標高232メートルの小山があります。この山が臨める部屋はどこのホテルも料金が高く設定されており、どんな山なのか是非行ってみようと決心して日本を旅発ちました。最初はオプショナルツアーで山の中腹からのトレッキングでと思っておりました。しかし、ビーチを散歩する間に、「ホテル街から歩いて上まで行けるに違いない」と思い、水も持たずにダイヤモンドヘッドに向かって歩き出しました。名前は失念いたしましたが公園を通り、カハラ地区という高級住宅街を100メートル位上りました(後で地図を確認すると遠回りコースでした)。

喉は乾いてきてはいましたが、頂上が大分近くに見えるようになり思ったより楽勝だと考えてしまいました。ところが、此処から下り道でもとの黙阿弥の海抜10メートル位、さらにはグルリと山を半周、登山道を見つけた時には泣きべそ状態でした。 そこからはバス停からの外人サン登山組も多く見かけました。ダイヤモンドヘッドというのは死火山であり、火口の外縁からトンネルを通って内縁(火山口)に入ります。

 

そこで入山料を払いツアーにあるようなトレッキングの開始です。もちろんその前にペットボトルを購入して一気に飲み干しました。前には日本人の小さなお子さんを腕に抱えた家族連れがおられました。「ここは急だから後で下してあげるね」優しいパパは幼い子供にそういっていましたが、後で思うとそこが一番なだらかだったのです。追い越して前の外人さんについて行きましたが、だんだんと急にはなるし道は狭くなるし、すれ違いざまの日本人グループが、「最後の階段がきつかったねー」と言っていたのが耳に残りました。上ること30〜40分、なんとか狭い洞窟みたいなトンネルをくぐり抜けたとたん、驚きもののき。すれ違いがかろうじて可能な狭い階段が100段ぐらい待ち受けているのです。

 

後ろの人の邪魔にならないためにも苦手ですが最後の乳酸との戦いです。登りきった時、前の若い白人女性は過呼吸とともに疲れからか大声で泣いていました。そして、クライマックスです。パリの凱旋門を上ったときみたいな螺旋状階段が3階分、その後は岩の間をくぐり抜けて階段を2階分上り、頂上でした。眼下に見下ろすワイキキは美しかった!

以上、ダイヤモンドヘッド・トレッキング体験談でした。

 

平成22年1月18日

 
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