日 本
院長 辻中 まさたけ

先日、タイで反政府グループによるスワンナプーム国際空港の占拠事件があり同空港が閉鎖に追い込まれ、日本人1万人を含む多くの観光客がタイ国内に取り残されました。そのような状況下で運良く、成田への臨時第一次便にて帰国させていただきました。同じ頃にムンバイで大きなテロ事件もあり、現地ホテルに滞在している間は生命の危険とまではいかないでも、いつ日本に戻れるのかとか、臨時休診となった当院の患者さんの状況とかが気になって不安感がかなりありました。陸路で24時間かけてマレーシアの国境を越えてクアラルンプールから空路日本に帰ることも考えましたが、ゲリラが多く出没し危険であると聞き及び、途方に暮れる3日間でした。万が一にも備え、クレジットカードによるATMのキャッシングで現地通貨を沢山手にも入れました。

その時、旅行会社からの臨時便についての案内の電話、「日本に帰れる!」

タイ海軍が管理しているウタパオ空港でJALマークを見た時は本当に安心させられました。他の乗客たちからも、「今回のJALはやってくれるね、ジャンボはJALだけだ」と歓声がおきました。機内に乗り込む時に客室乗務員の方よりの「お帰りなさいませ」、機内にて機長よりの、「もうご安心くださいませ」とアナウンスがあったときは正直、感極まりました。そして、無事に日本に帰ることができたのです。

初めて乗った新幹線のぞみの車中から10年ぶりに眺めた日本の世界に誇れる富士山は、冠雪がとてもきれいな姿を私に見せてくれました。日本は私が生まれ育ったところです、「日本、万歳」です。

 

 

平成20年12月21日
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