アルコール

院長 辻中 まさたけ

今回は医学雑誌投稿ふうにアレンジ(みなさま、真剣には査読しないでください)。

緒言:最近、お坊さんの世界では「般若湯」とも呼ばれている、アルコールをたしなむ量と機会が院長は増えた。

社会的背景:近年、マスコミ等で大々的に報道されているが、アルコールを摂取して車を運転(つまり、飲酒運転)し、死亡事故などを起こしてしまったら? 一般の業務上過失致死罪よりも刑が重い危険運転致死罪、場合によっては殺人罪として起訴され、非常に厳しい社会的罰則を受けなければならない。

酒は「百薬の長」と、昔から言われているが、アル・カポネの時代の米国で禁酒法が制定されていたように、アルコールは覚せい剤などを含めたどんな薬よりも精神的依存と肉体的依存ともに最強(心も体も飲まずにいられない!)である。

本文:学生時代にアルコールを飲むことによって人間の体はどうなるのかを勉強した。酔った程度にもよるが、いろいろな情動などを抑える大脳の皮質という部分の働きがにぶり、大脳辺縁系という、より感情的な行動を起こす部分が活発になり、いろいろな酔っ払い特有の行動がでる(医学用語では酩酊という)。つまり、思ったことやしたい事がそのまま表現行動として出やすくなる。

結論:最近、院長のアルコールをたしなむ量と機会が増えた理由は・・・?

―「酒は涙か、ため息か」− が、ファイナル・アンサー。

追記:アルコールを摂取して人を殺害してしまったら? その時の酔い方によっては、前後不覚に陥ってしまっていたのではないかという、判断および責任能力の有無が問題となり、逆にアルコールを摂取せずに人を殺害した場合よりも刑が軽くなることもある。上記のことを踏まえ、異論あり。「酒の勢いで」より、「酒の力を借りて」のほうが多いと思う。今後、検討すべき複雑な問題も多く含むが、飲酒運転時と同様に、より重くすべきだと思う。

おいしくワインをいただく院長

 
 
 
 平成19年2月18日
 
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