若竹のごとく

院長 辻中 まさたけ

昨年春の日本法医学学会での発表をして以来、ふたたびわが母校香川大学のある四国高松へ行ってまいりました。今回の目的は、お世話になった先生方への博士号取得のお礼を兼ねての近況報告と、スタッフ大橋君の見識を広めてもらうためにいろいろな土地柄をみてもらうこと、そしてなにより大好きな讃岐うどんを食べながら私自身をリフレッシュさせることでした。

最新のMedical Tribuneという医学情報誌に医師の半数に「燃え尽き」の恐れがあると書いてありました。「燃え尽き」は医療従事者が陥りやすい代表的なストレス反応とされ、対人援助の過程で心的エネルギーを使い果たした結果、情緒的疲弊、個人的達成感の後退、相手に対して冷淡で否定的な態度を取る脱人格的などを特徴とする症候群をいう、とのことです。最近の診療姿勢を自己評価してみますと、どうも「燃え尽き」といえなくもない様な兆候があるような気がしました。また、開業医を長期間しているとお山の大将になりがちで考え方も硬直し、学生時代の若竹のようなしなやかさや勢いを失いがちになります。学生時代を過ごした高松に今の自分を置くことによって、その頃の若竹のような感性に戻そうと思った訳です。

結果は???・・・診察室で!!!

瀬戸大橋より

 
 
 
 平成18年7月21日
 
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