「自由」とは

院長 辻中 まさたけ

言論の自由、職業選択の自由などに使われている「自由」という言葉は非常に耳あたりの良い言葉です。個人的には一抹の不安感も感じさせる言葉ですが、この言葉から私たちは、しがらみの無い、自己決定権をもっている状態を想像します。

ただ、「自由」を行使する権利には義務が求められます。他人を傷つけない、あるいは他人の自由を奪わない、納税や公序良俗に反しないように行動する、白票でもいいので選挙権を放棄しないことなどの社会的なもの、そして、結果を他人のせいにしないで自分自身によるものとすること、などなど・・・。

私たちは、「自由」を行使する権利ばかりに重きをおいて、義務、つまり「社会的義務」や「自己責任」を忘れているような気がします。「自由」という耳あたりの良い言葉は、実は多くの義務を私たちに求めているのです。

今、アメリカのブッシュ大統領は世界のフリーダム・・・「自由」を守るといって他国で戦争をおこし、多くの人々が死んでいっています。多くの人々を死に至らしめるほどの「自由」という言葉のおそろしさ、そして重さを感じました。

お大事に・・・

 
 
 
 
 
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