転居

院長 辻中 まさたけ

最近「別の市町に転居するので、お世話になりました、紹介状をお願いします」という方がやけに目立つ。この方とは今生のお別れになるのかという寂しさとともに、もっとご期待に応えることができなかったかという自分を戒める気持ちがよぎる。

そして、新聞によると我が海津市も過疎地域になってしまったようだ。少子化による影響は全国的なことではあるが、今でも様々な困難なことが見受けられる我が街も、さらに10年後にはもっといろいろと大変なことが起きるような気がする。そうしたなかで、より厳しい社会情勢下におかれつつある「未来を担う子どもたち」を我々は大切にしていかなければならないと思う。

先日にあまりの陽気さに誘われて木曽三川公園まで散歩したが、海津は、川沿いに生える菜の花がとても似合う素晴らしい田園地域であり、とても心が和むところである。

一方で、医院スタッフ駐車場の隅に風雨、猛暑、そして、酷寒のなかでも静かに、そして、静かに何も言わずに成長を続けるソメイヨシノの6年生桜くん、今年は昨年より少し花の付くのが多くなっていた。来年はもっと大きくなって多くの花を付けてほしいものだ、そして、毛虫の退治をしなくてはと思うほどになってもらいたい。

令和4年4月19日

 
 
 

 
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