勇気

院長 辻中 まさたけ

 ギリシャ時代の有名な哲学者であるアリストテレスは「中庸論」というものを説き、「粗暴」と「臆病」の中間に位置するものが「勇気」であるとした。 今、ロシアによるウクライナ侵攻が世界に暗い影を落としている。前回書かしていただいた「院長の話」では、我々にもたされる様々な情報には細心の注意をもって判断しなければならないと述べたが、現代の戦争は本当にSNSを駆使して様々な訴えや現況を、相手国を含めた世界に発信したり、色々なフェイクを国家ぐるみで流したりする情報戦の側面がある。

ところで、わが日本が同じような事態になったときにどのような行動をするのだろうか、今回のウクライナ侵攻を契機として考えた方もおられるのではないだろうか? 戦争はどんな理由があろうともしてならないし、人を殺すのは非日常であれとんでもないことである。日本に侵略者が攻めてきたとき、私ならばこの国を守るために積極的な行動をとらずに「勇気」をもって非暴力的な邪魔をしたいと思う、そのために命は投げ出してもかまわない。

ところで、東日本大震災から11年の月日が流れた、警察庁の災害派遣で宮城にて検死業務をさせていただいたことが、つい先日のようである。。

令和4年3月13日

 
 
 

 
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