小さなお葬式

院長 辻中 まさたけ

とても仲よくしていただいた友人が亡くなった。彼は生前の普段から格式ばったことが嫌いである意味でとても自由人であった。そんな彼とは、今年の2月にご自宅に遊びに行ったときに少し体調が悪いと笑いながら話してくれたのが今生の別れになるとは夢にも思わなかった。走馬灯に様に彼と出会った25年前からのことがめくるめく。

生きとし生けるものは必ず死があり、その中で様々な出会いと別れを繰り返し、喜怒哀楽を味わいながら先へ先へと進んでいく。

そんな彼のお葬式、テレビの宣伝みたいではあるが、家族葬でとても心うたれる「小さなお葬式」であった。喪主のご子息の弁も杓子定規ではない親父への素直なこころのこもったものであって、きっと彼も満足しているに違いない。

私もあのように送り出してもらいたいものだ。

令和3年7月24日

 
 
 

 
TOPページへ