タケノコ

院長 辻中 まさたけ

当院は年配の方が多いのでこんなことを書くとお叱りを受けるかもしれないが、年を経るにつれて何かと手間が多くなり、そして、失うものがだんだんと多くなる。四苦の「老」という言葉が重くのしかかってくる今日この頃である。気持ちだけは若い頃と同じで分別がつかないままであるが、年齢だけは重ねていき困惑している。今をしっかりと生きていかなければならないのであるが、過去の重みがどんどん増していき息苦しさを感じる。

お釈迦様をはじめとして多くの偉人でも悩んで悩んで悩みぬいたこのテーマ、平々凡々の私には無理な課題と思い、ある意味、あきらめないと (あきらかに極める)。

庭の鉢植え孟子竹からふと見ると若々しいタケノコが生えてきていた。伸びろ、タケノコ!と、思った。

令和3年4月26日

 
 
 

 
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