あれから

院長 辻中 まさたけ

あれから10年が経とうとしている。

早や10年かまだ10年か、多くの人々の命を奪い、様々な分野で今もって爪痕を残し続けている東日本大震災が起こってから、どちらにしても10年である。

警察庁災害派遣医として震災1週間後に宮城に入り検案業務に携わりながら直後の生々しい被災地の状況をみて、とてつもない自然の脅威の前で、神のごとく君臨してきた人間の弱さを目の当たりにした。そして、あらためて自然が神的存在であると再認識したうえで、個々では本当にちっぽけな人間が、絆、団結と協力という手段で困難に立ち向かっていく姿も目の当たりにした。先日も福島を震源とした大きな東日本大震災の余震が起きたが、われわれ人間は自然が繰り出してくる様々な事象に絆、団結、そして協力という手段で弱いながらも対処していかなければならない。新型コロナウイルス感染症も、もちろん含まれる。

まず、私が。

令和3年2月24日

 
 
 

 
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