「翼よ、あれがパリの灯だ!」

院長 辻中 まさたけ

9月に学会での発表のため、パリに行ってまいりました。ヨーロッパという所ははじめて行く場所であり、まして花の都、文化の都、芸術の都などと評されるパリは、田舎ものの私にとって敷居がとても高く感じられるところです。
かの昔、リンドバーグがイギリスからドーバー海峡といわれる英仏海峡を人類はじめて飛行機にて横断することに成功し、パリの空の上にやってきた時に、「翼よ、あれがパリの灯だ。」と言ったそうです。

ただ、パリの人口はおよそ名古屋市ぐらいだそうですが、どうしてそれほど世界の人々に憧れられるのでしょうか?
パリへ何回か行ったことがある名市大の小椋教授と現地でお逢いすることとなり、小椋教授とノートルダム寺院の礼拝堂や多くの文豪達がかつて議論を戦わしたデュマゴという古いカフェ、世界の著名人が訪れる三ツ星レストランのテュール・ダルジャン、コーヒーの名前でそして映画でも日本で有名なモンマルトルの丘、カレーの名前で日本でも有名なセーヌ川沿いの市場のマルシェ、フレンチカンカンで有名な、またどこかの街にキャバレーの名前としてあったムーラン・ルージュというショーを見せる場所などを訪れました。そして、思ったこと。ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカなどの国々がとても身近に感じ取れる、世界が小さくそしてどこそこの国がとか、国籍がとかではなく一つの地球に住む運命共同体である感じを強くうけました。

昨今は日本を含め世界が自国主義に走りだしそうな時代に逆戻りしそうな感じがしてなりません。また、世界的なことだけではなく、人間関係など身近なことに関しても同じような事が言えるような気がします。すべての人々は狭い地球に生まれそして頑張って生きているのですから、「他生」の存在も認めて、仲良くやりたいものです。いつかはみんな死ぬのですから・・・。


パリにて。セーヌ川より、ノートルダム寺院を望む。

 
 
 
 
 
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