IT

院長 辻中 まさたけ

昨晩から私のパソコンが急にインターネットにつながりにくくなり、やきもきしている。20年前の閲覧スピードであり、徹夜でいろいろとやっているのだが改善されない。昔にも一時的にこのようなことがあった。そのときもいろいろと悩みながらディスプレイの前で対策を考えていたものだが、パソコンに取り込んである大手のウイルス対策ソフトの自動更新が原因であった。次の日の新聞にはそれが原因でJRの電車のダイヤが大幅に乱れたのをはじめとして社会的におおきな影響があったと書いてあった。そのとき、わずか一件のコンピューターソフトの自動更新がこんなにも実社会に深くかかわっているのかとびっくりしたのを覚えている。先日も東京証券取引所でインターネット環境によって株の取引ができなくなったという問題が起きた。昨今のネット環境やパソコン高性能化によってとても便利になった人間社会だが、不安も多々ある。すでにコンピューターによる人間社会への関与や介入などは現在も至るところに多く見られている。しかし、AIとよばれている人工知能の発達によるコンピューターが勝手に人間社会に対して命令や管理をすることへの危機感をのべる開発者も少なくない。

私は原子力をエネルギーとして用いない「鉄腕アトム」みたいな世界ならば大歓迎であり、車の自動運転などは早くできるといいと思うのだが、人を殺傷するところでの自動化は好まない。

今の世の中、ITバブルと言われIT関連で成功した方々が都会の夜の街で幅を利かしているとのことであるが、コンピューター関連の仕事に就きたいと思っている子どもたちはうなぎ上りだそうだ。

平成30年10月21日

 
 
 

 
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