一期一会

院長 辻中 まさたけ

最近、新聞を読むときに「おくやみの欄」を最初に見るようになった。先日も私が手術をした、ある患者さんのお名前がその欄に載っていた。診察までの待ち時間が長いときでも、嫌な表情を少しも見せずに、「眼が一番大事やから。」とガンバって来られていた。また別の患者さんは、癌の末期で近くの病院に入院なさっていたが、見舞いに来られたお友達に、「わたしは、もうアカンで、先生には、いろいろとお世話になったと伝えてくれ。」と。

それから、すぐに亡くなられた・・・・。

私は、本当に恥ずかしい!感情のおもむくままに診察をし、彼らの私への期待にどれだけ応えてあげられたのだろうか。あの世で彼らにあわす顔がありません。

「一期一会」・・・胸に刻みたい。なかなか実践は難しいのだが。 お大事に。

 
 
 
 
 
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