大英帝国

院長 辻中 まさたけ

お盆休みにパリよりユーロスターという鉄道列車を利用してロンドンを訪問した。パリ北駅で行われる英国への入国審査はやや厳しいものの、ドーバー海峡をトンネルで越えて約2時間半で、あっという間の初めての大英帝国入りであった。

市内を乗り降り自由の観光バスに乗りながら名所を廻ったが、一番印象に残ったのが外から眺めただけであったが大英図書館であった。何故かというと世界中の言語で発行されている書物が年間300万冊ずつ新たに収められていくとのこと、以前私の論文が載った英国で出版されているMedical science and lawはもちろんのこと、米国や日本で書いた論文などもきっとあるに違いないとふと思い、日本からはとても遠いところではあるが、とても身近に感じた。

一方、英国では米国と同じく英語が喋れるのが当たり前だと思って、平気で日本人にも流暢な英語で話しかけてくるので困惑してしまった。各種英会話の勉強をしていてもネイティブスピーカーには敵わない現実である。

さて、「ゆりかごから墓場まで」といわれ社会保障制度がしっかりした英国でも浮浪者を多く見かけた。ほとんどがアルコールなどの薬物中毒者みたいで独り身の男性であった。パリでみかかるフランス国外から入ってきたと思われる子供数人を抱えた夫婦を見かけたのとは対照的であった。 島国英国と大陸に位置するフランス、さらには入国管理の違いを感じた。

バッキンガム宮殿では、宮殿に掲げられている旗が王室の旗ならば主のエリザベス女王が宮殿内に、英国国旗ならば不在である慣習だそうであるが、当日は英国国旗であったので夏季休暇であったみたいである。王室には多大な税金が国よりかけられるみたいで、不在の時には宮殿の一部を観光客に開放してその一部をねん出しているらしい。それでも王室はかなりのお金持ちらしい。

有名なフィッシュアンドチップスを2度ほど食べたがタルタルソースとケチャップを沢山つけて食すとやや下品な私の口にはとてもあった。

旅行中に相も変わらずのポケモンゴーをしまくったが、アンノーンという日本ではレアなポケモンが大英帝国で沢山ゲットできた、めでたし、めでたし。

日本に帰ると湿気とセミの声にビックリ、思わず風邪をひいてしまった。

平成29年8月20日

 
 
 

 
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