神々が棲む島

院長 辻中 まさたけ

お盆休みを利用して日本より飛行機で約7時間の位置にある「神々が棲む島」といわれているインドネシアのバリ島に初めて行ってきた。

バリ島で一番驚いたことは車の運転はもちろんのこと、バイクの運転でも非常に荒っぽいことだ。道路事情が悪いこの島の観光地ではいつも車の大渋滞で、車が縦横無尽の運転なうえに、その中をこの島の主要な交通手段のひとつである数多くのバイクがすきあらば、少しの車の間を縫って入り込んでくるは車を追い抜いていくはと、大変なカオスの状態であった。

日本人の私から観たら、バリ島は「神々が棲む島」というより、さながら「運転の達人が棲む島」であった。

一方で、この島の観光で定番となっている、ウルワツの寺院から壮大なインド洋を眺めた後にケチャダンスなるものを観賞した。この宗教ダンスを観て、私には残念ながら、神秘的な感情は芽生えず、不謹慎にもどこかの大学の文化祭の行事みたいになんだか思えた。

さて、バリ島にいった私の最大の理由、それはハードロックカフェバリに行くことであった。ロックショップはクタ地区という島の繁華街の海岸通りにあった。ところが、さらに通りを入ったロックホテル内にも、さらにさらに、帰りの空港内にも見つけることが出来た。西欧のロッカー達がバリ島に遊びに来るのが多いのだろうか?

日本に帰ってくると既に夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き声が響き渡り、夜には秋の到来を感じさせるコオロギの鳴き声も聞こえ始めていた。私にとってうら悲しい嫌な季節の到来だ。

わかったよ

ツクツクボウシ

もう鳴くな

平成27年8月24日

 
 
 

 
TOPページへ