団塊の世代

院長 辻中 まさたけ

団塊の世代とは第二次世界大戦後の昭和20年代の復興期に生まれた世代である。そして、ひと昔まえのバブル時代など現在の日本の土台を作り上げてきた非常に特色のある世代でもある。

団塊の世代の人たちは第一次ベビーブームと呼ばれた非常に同世代が多かった環境に生まれ育ち他者との競争原理が働いていた為か、我々のような下のものからみると、バイタリティーがわりと強く自己がしっかりしている方が多いように思える。開業医の私からみると、団塊の世代より上の世代の患者さんはどちらかと言えば医者の治療に対して受け身的な診察を希望している方が多いが、団塊の世代の患者さんはメディア等で得た自分の知識を絡めながらご自身の意見を述べられるなど積極的な方が多いように感じる。また、お話を聞いていると、医療の窓口にいくよりも薬局や通販でサプリメントの購入などをしたり定期的な軽スポーツなどをしたりして出来るだけ医者のお世話にならないように自己的な各種の予防をする方が多いみたいである。つまり、現時点では健康の自意識が強いものの医者通いが嫌いである方が多いように感じる、これは団塊の世代より上の世代に対しての反面教師のせいかもしれない。

今の医療介護分野においては団塊の世代の人たちが高齢者になった時に備え様々なシミュレーションが2020年問題として考えられている。現在の介護施設や葬儀会社の多さなども団塊の世代をターゲットとしているが、団塊の世代の人たちはバイタリティーがある。2020年問題も自分たちできっと妙案をだしてくれるに違いない。先日も、3回ほどリハビリかねて山に登ってきたが、四苦八苦な私はお元気そうにさっそうと山歩きする団塊の世代のグループを多く見かけた。マイリマシタ!の一言である。

ところで、ネットで今話題となっているドローンの安価なものを購入した。小さなタイプなのでとても風の影響を受けやすく、TV中継などでみられるドローンによる屋外での空中からの動画撮影などは無理であるが、室内では有用そうであり、なにより飛ばしていて楽しい。2020年には私たちの生活に今の時代の携帯電話と同じようになくてはならないものの一つにあっているような気がする。

平成27年4月22日

 
 
 

 
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