とってもエキサイティングなマニラ

院長 辻中 まさたけ

今、マニラのホテルの一室でこの文章を書いている。 ゴールデンウイーク前日に急遽マイレージで無料の航空券を手に入れて、ハードロックカフェマカティに来たためだ。全くと言っていいほど、何もわからないところのフィリピンのマニラ、よくも悪くも今までで一番印象に残る海外であった。

深夜にホテルに着いた私はゆっくりと休息を取り、次の日に渡航の唯一の目的であるハードロックカフェまでの約1.5KMを歩いて向かうことにした。そして、その途中に3回も別々の偽警察官による呼び止めにあった。最初は大きな通りを歩いていて横を徐行して近づいてきた車の中から「ステイ!」と警察官のような服を着た男が話しかけてきた。私が無視をするとすぐにそのまま走り去って行った。そして、二度目は10分後の大きな公園の近くの三叉路で車から降りた男に待ち伏せされて、「ポリース!」といって腕を掴まれそうになった。走って逃げてなんとか難を逃れることができた。さすがに少し物騒な街だと気を引き締めながら歩いていると、最後にペニンシュラホテルのすぐ近くのところで、二人組の偽警察官に囲まれた。一人は私に拳銃を向けて、ひとりは「ポリース、マリファナ、ボディチェック!!」といって、私のウエストポーチを外そうとしてきた。クレー射撃をやっていたのでそう簡単には当たらないだろうとその時は勝手に判断し、「ノー!」といいながらもう一人ともみ合いになり二人とも倒れこんでしまった。すると、慌てて奴らは何も取らずに車に飛び乗って何処かに行ってしまった。その時はわりと平然としていたが、後で考えると一歩間違えるとけっこうやばい話である。十分に注意したつもりではあるが、カモがネギをしょって歩いているように見えていたみたいである。ただし、全く怪しいところでもない真昼間の官庁街で起きた話であるからマニラは本当に大変のようである。きっと多くの日本人被害者が出ていることだろうと思い、直ぐにマニラの日本大使館に電話をかけておいたが、職員はよくある話ですとあっさりといっていた。話はそれるが、心なしか国に税金を納めるのが寂しくなってしまった。

マニラでは真面目に一生懸命に働いている人々がほとんどであると思う。しかし、いかんせん一部の人間を見ていると「ギブミー、サー」という風潮が強く、社会をあるいはこの国をという大局を見る観点がとても少ないように感じた。繁華街には深夜遅くになっても赤ちゃんを抱きかかえた母親、6歳ぐらいまでの子供が沢山さ迷い、物乞いをしている、その割には隠れてコンビニでお菓子をいろいろと買って食べている、また、チップ目的のために多くの人間がすぐに集まり、なにもしていないのに「チップ、チップ!」と騒ぎ立てる。

マニラでは真面目に一生懸命に働いている人々がほとんどであると思う。しかし、いかんせん一部の人間を見ていると「ギブミー、サー」という風潮が強く、社会をあるいはこの国をという大局を見る観点がとても少ないように感じた。繁華街には深夜遅くになっても赤ちゃんを抱きかかえた母親、6歳ぐらいまでの子供が沢山さ迷い、物乞いをしている、その割には隠れてコンビニでお菓子をいろいろと買って食べている、また、チップ目的のために多くの人間がすぐに集まり、なにもしていないのに「チップ、チップ!」と騒ぎ立てる。

明日の朝3時に起きて帰国の途に就く。ネットで調べたがアキノ空港は世界3大ワースト空港になっていて、職員がいろいろと難癖をつけてチップを要求することもあるらしい、無事に帰国できることを今は願っている。

 
 
 

 平成26年5月5日

追伸; 今現在、マニラの空港内ラウンジで一息入れているところであるが、ネットに書いてあるようなことは一切なく拍子抜け状態である。ただ、ここに来るまでの道中で朝の4時半ぐらいでも、ある一角で、数百人単位の、その手のお仕事と分かる女性が暗闇の中で客を求めてうごめいているのをみてしまった。あまり高所から言いたくないが、世界中の人々が上手く幸せになれないものだろうか?とってもエキサイティングな街、アジアのヨハネスブルグといわれるマニラであった。

  平成26年5月6日
 
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