桜番所

院長 辻中 まさたけ

3月24日日曜日は友人に誘われてスギ花粉が舞い散るなかを南濃水晶の湯駐車場からハイキングに出かけた。 勇守山を経由して桜番所、田代池、槫沢池まで歩いたのちに、鉄塔34番、35番、36番と制覇しながら出発地点に戻る約6時間の行程であった。 途中の槫沢池のほとりでは昨年末に購入したクッカーをリュックから取り出してお湯を沸かし、インスタントラーメンを作って食べたりコーヒーを飲んだりと、 少し疲れはしたが非常に楽しい一日であった。 ところで途中に通った「桜番所」は、江戸時代に桑名藩が美濃からの入林者を取り締まるための番所を設けていたところだそうであるが、 こんな山奥まで歩いてやってきて取り締まりをしなければならなかった桑名藩のお役人さん達は辛い役回りだと嘆いていたに違いない。そんな天の声が聞こえてきた。

そういえば2年前の3月24日は東日本大震災における検死業務の為にちょうど宮城県警警察学校に陣取っていた。 その晩には東京の戻ることになっていたが、心身ともにとても疲れていたのを覚えている。 もちろん、私はその時に2年後の3月24日にこんなのんびりとした日を迎えることができたことを想像できなかった。2年後の3月24日はどうしていることやら? そして、なんちゃって出家人(院長)はどうなっているのか?

 
 
 

 平成25年3月25日
 
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