工事音

院長 辻中 まさたけ

院長 辻中まさたけ 先月より二カ月かけて、院内のエレベーター設置などの改修工事をしていただいた 。診療中にもかかわらず豪快な工事音が轟いていて、患者さんにはなにかとご迷惑をおかけした。 しかし、私には妙にその工事音が心地よく感じて仕方がなかった。「ダッ、ダッ、ダー」などの工事音というのは私が幼少の頃の日本高度成長期時代を思いださせる。 その当時は、いたる所で元気のよい男達が日が暮れるまで工事をし、仕事の後には銭湯に行きおいしそうに姿見の前で牛乳を飲みほしていた。 そして、家に帰ってからは、ビールを飲んでノンビリしながら、ちゃぶ台を囲んで一家だんらんを楽しんだ、そんな時代であった。 今となってはNHKのテレビ小説であるが、街のなかには、長老を敬い子どもたちを地域みんなで目を配り、そして、ご近所を大切にする、良き心意気があった。 良いことばかりではなかったとは思うが街にも生きる人々にも活気があったように思う。本当に、「ダッ、ダッ、ダー」という工事音を聞いてとても懐かしい思いが駆け巡った。

昨日に養老山脈最高峰の笙ヶ岳(標高908M)に午前中に登ってきた。 アセビ平(同788M)から一度100メートル以上下りて登りなおすために、とても疲れた。 また、途中で滑落しそうな険しい道があり、もう行くのは御免である。わたしはにわかハイキング愛好者だから・・・。 ちなみに、その前に水晶の湯から多度大社まで養老山脈を縦走したがその時は6時間かかり、山中で辺りが薄暗くなり胆を冷やした。

 
 
 

 平成24年11月29日
 
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