頸動脈エコー検査と動脈硬化

副院長 二村 直樹

動脈硬化では血管の内側にコレステロールなどが付着して血管壁が厚くなり硬くなります。動脈硬化が進むと血管内腔が狭くなったり閉塞したりします。動脈硬化による代表的な疾患には心筋梗塞、脳梗塞などがあります。頸動脈硬化の原因としては、加齢、糖尿病、高コレステロール血症、高血圧、喫煙などがあります。

動脈硬化を評価するために頸動脈を観察する検査が頸動脈エコー検査です。血管壁の壁が特に厚くなった部分をプラークと呼びますが、プラークは血管壁から剥がれて流れることがあります。頸動脈のプラークは血管壁から剥がれて脳へ流れ、脳梗塞の原因となることがあります。頸動脈エコー検査の目的は、頸動脈の動脈硬化の程度を評価し、脳梗塞の原因となるような動脈硬化病変がないかをみることにあります。また、頸動脈の動脈硬化変化の強い方は、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)や脳卒中を発症しやすいことが報告されています。頸動脈エコーを行うことがすすめられる方は、脳血管障害のある方、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症などの生活習慣病がある方、喫煙をしている方で、特に高齢の方です。高血圧に対する治療や高脂血症に対する治療によって動脈硬化病変の進行が抑制される、動脈硬化病変が縮小することが報告されており、高血圧や高脂血症に対する治療は動脈硬化に対する治療として重要です。

<当院の頸動脈エコー画像>

平成30年12月26日

 
 
 

 
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