肺炎球菌ワクチン

副院長 二村 直樹

肺炎は日本人死因の第3位です(1位はがん、2位は心臓病)。肺炎で亡くなる方のほとんどは65歳以上です。肺炎の症状は咳、痰、発熱などで風邪と似ていますが、風邪のほとんどがウィルスが原因であるのに対して肺炎の原因は主に細菌です。家で普通に生活している方におこる肺炎の原因として最も頻度が高い細菌は肺炎球菌です。肺炎球菌を予防することは肺炎の予防に有効です。肺炎球菌を予防する方法として肺炎球菌ワクチンがあります。

肺炎球菌は90種類以上に細分類されますが、そのうちで肺炎を起こしやすい23種類を予防します。すべての肺炎球菌肺炎を予防できるわけではありませんが、多くの肺炎球菌肺炎を予防できると期待されます。その他、肺炎の原因として重要なものに誤嚥があります。誤嚥とは唾液や食物が誤って気管に入ってしまうことをいいます。予防として、口腔内をきれいに保つ、むせに注意してむせやすい人は食べ物にとろみをつける、などの方法があります。

高齢者肺炎球菌ワクチンは2014年から、60−64歳で心・肺・腎機能不全にて身体障害者1級の方、65歳の方を対象に定期接種がすすめられています。肺炎球菌ワクチン接種を受けたことがない方には自治体から補助があります。平成30年度までは接種歴のない65歳以上の5の倍数の年齢になる方に接種の案内が届いていました。平成31年度からは平成31年度に65歳になる方に案内が届くことになります。肺炎予防のため、肺炎球菌ワクチンを接種しましょう。

平成30年11月29日

 
 
 

 
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